むぎょうの受験体験記

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浪人生活を記録していくブログです。東大理一志望。

10/2(水) やっぱこの本面白い

先週の定期レポートに載せた「ウォール街の物理学者」がやっぱ良かったって話。

物理学者と金融の関係を史実をもとにドラマ仕立てにした本(by that article)

こういう研究がフローで分かりやすく纏められた本が好きなんですよね。

似たような本だと「フェルマーの最終定理」とか。

www.shinchosha.co.jp

『新潮社の100冊』にほぼ毎年載っているほどの名作なので、知っている人は多いのではないでしょうか。

僕は中学生の頃クラスでボッチだったので、図書館に籠もって新潮文庫を制覇しようとしている時に出会いました。

…という悲しい過去に輝く一番星。僕のメシア。

中学時代に読んだ本では3本の指に入るほどのお気に入りです。

 

ノンフィクションとしてより完成されているのはこっちの方だと思います。

正直比べるまでもないほど。

フェルマーの最終定理」の方が感動に溢れているんですよね。

17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが――。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション!(引用元:https://www.shinchosha.co.jp/book/215971/) 

特にクライマックスへの気持ちの高まりはスポ根とかと勘違いするほど。

「一瞬の風になれ(講談社)」や「ボックス!(講談社)」と感動度合いは遜色ありません。

 

それに比べ、涙こみ上げる感動という点で「ウォール街の物理学者」は物足りないでしょう。

ですが「フェルマーの最終定理」は持っていない魅力を持っています。

それは将来の夢を与えてくれること。

 

同じサイエンスノンフィクションとはいえ、「フェルマーの最終定理」はそれに関わる数学者の300年以上にも渡る軌跡で、彼らの物語はワイルズが定理を証明したことで完結します。

そう、完結してしまうのです。

それに比べて「ウォール街の物理学者」で扱われる経済物理学金融工学などは、200年も経っていない新しい学問。

完結どころか未完成であり、その本の最後の章は未来に向けたメッセージで締め括られています。

 

僕がこの本を読んでいるときに感じた高揚はこれに尽きます。

この未完成の分野への多様なアプローチ、そして他分野からの応用可能性に溢れた夢の学問。

初めて専攻してみたいなと思う学問に出会えました。

 

しかし将来の職を考えると不安を感じます。

教授になれるのが一番ですが、そもそも研究者として大成する可能性が僕にあるか疑問が残ります。

唯の研究者になるだけではダメなんです。

日本でしか認められない研究者に僕は興味ありません。

世界で認められないと。。

高望みでしょうが、どうせ目指すならそれくらいでないと一生を賭ける気概が生まれないです。

 

だけど僕にそんな天才的なポテンシャルは無いです。

浪人という現実が語っていますが、地頭力は高くないと思います。

同じクラスで東工大にAOで入学したやつと数学オリンピックの勝負を毎年していましたが、結果は全敗。。

ボードゲームや色々な遊びにおいて、彼の秀逸な頭脳に負かされ続けた事実から悟りました。

 

院までいって博士号を取っても平凡であれば大学の教授になれません。

そうなると次は民間か研究機関を探すしかない。

しかし求人はあるのでしょうか。

今の世の中では依然としてITスキルを身につけた人の方が需要が高いです。

普通に考えてそっちの道を選ぶほうが安全でしょう。

もし求人が無ければ、中高の先生に行き着くのでしょうか。。

そうなると自分のやりたい研究の道は閉ざされてしまうでしょう。

 

……分からん。

僕の見える社会は狭すぎて、これ以外に道はあるのかもしれない。

今は暗い未来しか見えない。

誰か救ってくれ。。